column院長コラム

乳がん検診で要精査!あわてずに行動するために。

検診の結果は、検診を受けて数週間から数ヶ月後の忘れた頃に届く、ということもあります。

結果をみるのはドキドキしますね。。。

その結果のAとかD2とか、何だろうと思っていませんか?

受診機関によってその定義は様々なようです。統一したほうがわかりやすいのにね。

多くは、Aは何も問題なし Bは問題ないけど経過観察 Dは要精査という感じでしょうか。

皆さん、どのようにこの結果を受け止められているでしょうか?

 

4月ごろにラジオでもお話ししましたが(私はFMいちのみやでラジオ番組をもっています)、この結果と皆さんの感覚にズレがあるように感じています。

もしかすると、みなさんの多くはDの要精査になったら「がんになってしまった!」と思ってしまうのではないでしょうか。要精査の場合はもちろん私のクリニックをはじめ、医療機関にちゃんと受診して欲しいのですが、要精査となったからといって必ずしも強く乳がんをうたがっているわけではない場合も多いのです。

検診の要精査率やがん検出率について、国内外で発表されたデータによると、1000人の女性がマンモグラフィと視触診による乳がん検診をうけると、そのうち30−90人が要精査(つまりD判定など)と言われ、さらに乳がんと言われるのは1−5人です。

要精査となり、クリニックや病院を受診しないといけない方のうち、8人から20人に一人が乳がんと診断されている計算になります。

国ごとの検診の状況の違いから、この要精査率やがん検出率についてはばらつきがありますが、一つ言えるのは、「要精査」「要生検」と言われても本当に乳がんが見つかる方はそのなかでも数パーセントだということです。

慌てず、不安になりすぎず、適切に乳腺専門医のいる医療機関を受診してくださいね。

ほうっておくのは絶対にいけませんよ。