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ブログ

マンモグラフィのこと

2020年7月1日

マンモグラフィ、そう、悪名高い?痛いと噂の?あれです。
私も30歳になった記念に、「乳腺専門医というからにははやめに受けておかないと説明ができない!」と思いはじめてうけました。
最初の感想は、「なんじゃー!こりゃー!」という松田優作さん丸パクリの感想でした。
のびるのびる。自分の体の一部が押しつぶされ、引き延ばされる様子が眼下にチラ見えできます。
このままとれたりして。。。!と思った頃にようやく解放されました。
はー、おわった。と思ったのもつかの間、あと右と、横向きでそれぞれであと3回もなんじゃーこりゃーになるのか、と絶望的な気分になったことを覚えています。
それでも、わたしはみなさんにマンモグラフィを勧めます。
自分にも、スタッフも、一年に一度はやるようにしています。
なぜなら、マンモグラフィは重要だからです。
痛いことは自分にも人にもしたくありませんが、私はウェディングプランナーではないので、時には痛いことも薦めないといけません。
効果的とされている検査をやらないことは患者さんの不利益になるからです。
医学は、すべてこれまでの医療者の乳がんを治したいという気持ちと努力、そしてそれに賛同してくれた患者さんの協力のおかげで進歩してきました。
マンモグラフィの検査もその一つで、マンモグラフィ検査を検診として用いるのに適切かどうか、統計学的に長期間をかけて調べられました。
結果は、症状のない人に検診としてマンモグラフィを行うことで、乳がんで亡くなるひとをへらせたという結果でした。
乳がんになる人は予防で減らすことは難しいのですが、検診を受けて、治すことができる人を増やせるのです。
超音波検査は痛みが少なく便利ですが、マンモグラフィにかわって、乳がんで亡くなる人を減らせるという結果は出ていません。
なので、エコーでいいですよ、とは言えないのです。
エコーで見て、必要そうならマンモグラフィをやりますという方がいらっしゃいます。
エコーで見て、何もなさそうなところに、マンモグラフィでしか見えないような小さな乳がんがあったら。。と思うと、それはあまりお勧めではありません。
私が一番嫌なのは、やらずに後悔すること、患者さんに後悔させてしまうことです。
「あのとき、やればよかったな。。」という後悔だけはしてほしくありません。
もちろん検査のやりすぎはよくありません。不要な検査をするつもりはありませんので、ご心配なく!

 
マンモグラフィのメリットをまとめます。

微細な乳がんをみつけることで、乳がんで亡くなる方を減らすことができます。
客観的にみることができます。
全体像が一目でみえます(エコーでは一度に狭い範囲しか見えません)
過去との比較がよくわかります。
時には3Dといって、角度を変えながら小さな変化を見落とさないようにする技術で撮影しますので、症状があるときや、心配な時はマンモグラフィをお勧めします。
いたいけど、せいぜい一年に一度です。おたがいがんばりましょう!

超音波検査のこと

2020年3月30日

ご無沙汰しています。
しばらくブログを更新していませんでした。
新型肺炎が怖いですが、パニックにならず、できることをできるだけしていきましょう。
私たちに今できるのは、てあらい、うがいをおこない、不要不急の外出をさけ、買いだめなどパニックにならないことです。
いつでも思いやりを持ち、今自分の行動が他の誰かのためにどうなるかを考えて行動しましょう。

さて。
超音波検査、すなわちエコーの検査です。
痛みもなく、多くの人にとっては苦痛のない(ごく一部の人にとってはくすぐり刑のように苦痛のようです)検査です。
今のエコーの機械は進歩しており、私が研修医になった頃にくらべると全然見え方が違います。かつてはブラウン管のエコーもまだ多く、ノート型のエコーは見え方が(今のものに比べると)ぼやけていたものです。
当院では、乳腺がよく見える専用機を使っています。
手術をたくさんしてきたわたしにとって、エコーの画像は手術のときにみている組織を思い出しながらおこなうことができます。
(ここの組織はこうなっているから、ここのコントラストがこうなっているのだ)などと、ぼんやりしているように見えるかもしれませんが考えながらエコーをしています。
また、私の他に、凄腕の技師さんにもエコーをしてもらっています。
技師さんは専門の資格を持っており、長年病院でたくさんの検査をして訓練されており、写真の撮り方は私より上手です。
写真を見せてもらいながらディスカッションを行い、納得いくまで議論を重ねます。
二人の目をとおしているので、私一人にエコーされるよりお得だと思います。
どちらにあたるかわかりませんが、安心して受けてくださいね。

ところで、人によっては、ものすごく見やすい乳腺のかたと、ものすごく見にくい乳腺の方がいらっしゃいます。手術の時も、ものすごく手術のやりやすい方と、そうでない方がいらっしゃいます(エコーで見やすいからといって手術がしやすいというわけではありません)。
例えるなら、新東名のように100キロでていてもまっすぐででこぼこのない、実に走りやすい高速道路のように、スムースで、まざりあっていない乳腺の方はとてもみやすいです。
逆に、中央道のように、曲がりくねっておりところどころに劣化で生じた凹みがある高速道路はしっかりとハンドルを持ち、注意深く運転する必要があります。
運転しない人には例えたほうがわかりにくかったかもしれませんが。。
かかる時間と、集中力の必要さがそれぞれの方で異なります。
というわけで、早く検査がすむ人とそうでない人がいらっしゃいます。
長くかかってしまう方には申し訳ないのですが、どうぞ気長にお待ちください。
また、症状がある、以前なにかいわれたことがある、などのきになることがある場合には特に注意を払います。
原因を探すのに、非常に注意深く見ますので、もしかしたら目からビームが出ているのではと思う時もあります。
例えるなら、土砂降りの中央道、しかも日がくれたところ、向かいのライトが時々眩しい、のように、なっているかもしれません。非常にみにくく、見落とさないように注意深く運転する必要があることもあります。
というわけで、エコーの途中に生返事をすることがあるかもしれませんがどうぞご容赦ください。
注意深く見れば見るほど、また、あなたの乳腺が中央道であればあるほど、寡黙にエコーをすることになります。
私は、一つのことしかできない不器用な人間ですので、テレビに集中すると箸を取り落としたりするような体たらくですので、エコーの時も注意していると話せません。
終わったら説明しますので、気長にお待ちくださいね。
ドライブに行きたくなりました。
肺炎が落ち着いたら、また前のように、皆気兼ねなく外出したいですね。
ただただ願っています。

経過観察って大事です

2019年5月16日

「一生通わないといけないんですか?」
経過観察ですよ、とお話しした方から頂いた質問です。質問というより、(通い続けるのなんて嫌だな。。)と思ってのことかもしれませんね。
もちろん、一生ってことはありません。
どこかの時点で、「検診でいいですよ」と言ってあげたいです。
そもそもどうして経過観察なんてしているのでしょうか。

乳房の中には、乳腺という、授乳するための組織があり、マンモグラフィやエコーで中身を透かして見るのですが、全員が同じように均一で偏りのない乳腺をお持ちなわけではありません。
偏っていたり、厚みが一部だけあったり、それだけでも検診で要精査になってしまうこともあります。
また、以前書きましたが、「嚢胞」というお水の袋があるときも、検診で写ってしまうこともあります。
偏りや、嚢胞程度であればエコーで見て、「大丈夫ですよ、検診つづけてくださいね」と言えるのですが、問題は、もう少し”模様”が強い場合です。
しこりがあったり(腫瘤といいます)、エコーでくろいもやもやに映ったり(低エコー領域といいます)すると、見た感じはカテゴリー2、つまり良性に見えても、それが本当に良性なのかどうかですとか、今後大きくなったりしないかどうかは一回見ただけではわかりません。
良性のしこりでも大きくなって手術が必要になる方もいらっしゃいますし、見た目はすごく良性のように見えても形がとんがっていって、悪性だったということもありうるのです。
ですので、それが良性であることを確実にするためにも、経過観察が必要なんですね。
「そんなまだるっこしいことを言っているくらいなら取ってください」とおっしゃる方もおられますが、それは、”やりすぎ”です。そんなことを始めたら、世の女性の乳房はチーズみたいにみんな穴だらけになってしまいます。
傷がつくことで、その後の検診でも傷が引き連れのように見えて、わかりにくくなってしまうこともあります。
「必要な時に必要な検査を」
できるだけ検査をすくなく、通院回数をすくなくといつも思っています。

納得できないことがあればいつでも質問してくださいね。

気持ちを一つに

2019年4月16日

先日は、一年ぶりに、クリニック内でスタッフとともに写真を撮りました。

1年間同じスタッフでがんばってきましたし、一人もかけずに一周年を迎えました。
みんな、わたしが面接の時に「ぴんときた」方々で、それぞれが一生懸命仕事をしてくれています。
赤ちゃんが得意な人、おばあちゃんとのお話が得意な人、パソコン作業が得意な人、力持ちな人、お花のお世話が得意な人、仕事を完全にきっちりする人、次々とあたらしいアイデアを生み出す人、イントネーションが癒し系な人、いろんな個性がありますが、それぞれの良さをかけあわせて、なんだかあったかいいい雰囲気です。
そんな雰囲気を、来る方々にも感じてリラックスしてほしいなと思います。  
わたしはリラックスして仕事ができています!

写真はそのうちホームページに載りますのでみてくださいねー

一年を振り返って。

2019年1月10日

みなさま、2018年は大変おせわになりました。
人との繋がりを強く感じた一年でした。
開業するにあたり、医療者としての理想や理念とともに、受診する方の気持ちも同様に大切にできるクリニックでありたいとずっとこだわってやってきました。
ほんとうに多くの人にサポートしてもらい、無事2018年を終えることができました。
また、多くの人にクリニックを受診していただけたことは、嬉しいことでした。
「これまで健診いったこともないけど勇気を出して来ました。」という初めて組の方々によって、大きな病院に行くより気軽に受診できるクリニックを目指してよかったと思えましたし、
「がんセンターにいたころからお世話になっていたので来ました」という応援?組の方々によって、顔見知りに会えるのはやはりうれしく、これまでの診療も信頼していただけたと嬉しく思えましたし、
「知り合いがいいと言っていたので来ました」という紹介組の方々によって、知り合いに紹介していただけるようないい感じのクリニックであれたかなと嬉しく思えました。
がんの方も、そうでない方も、みなさんの不安や心配事をサポートできる場でありたいと思っています。
病気の方には、最も良い医療を受けてもらいたいため、病院との連携もしっかり行なっていきます。
正しい医療=もっとも病気の治せる可能性が高い医療=専門医のいるような病院での保険診療です。
今年もさらに乳腺業界の先生方たちとも交流を深め、知識をアップデートしていきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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