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経過観察って大事です

2019年5月16日

「一生通わないといけないんですか?」
経過観察ですよ、とお話しした方から頂いた質問です。質問というより、(通い続けるのなんて嫌だな。。)と思ってのことかもしれませんね。
もちろん、一生ってことはありません。
どこかの時点で、「検診でいいですよ」と言ってあげたいです。
そもそもどうして経過観察なんてしているのでしょうか。

乳房の中には、乳腺という、授乳するための組織があり、マンモグラフィやエコーで中身を透かして見るのですが、全員が同じように均一で偏りのない乳腺をお持ちなわけではありません。
偏っていたり、厚みが一部だけあったり、それだけでも検診で要精査になってしまうこともあります。
また、以前書きましたが、「嚢胞」というお水の袋があるときも、検診で写ってしまうこともあります。
偏りや、嚢胞程度であればエコーで見て、「大丈夫ですよ、検診つづけてくださいね」と言えるのですが、問題は、もう少し”模様”が強い場合です。
しこりがあったり(腫瘤といいます)、エコーでくろいもやもやに映ったり(低エコー領域といいます)すると、見た感じはカテゴリー2、つまり良性に見えても、それが本当に良性なのかどうかですとか、今後大きくなったりしないかどうかは一回見ただけではわかりません。
良性のしこりでも大きくなって手術が必要になる方もいらっしゃいますし、見た目はすごく良性のように見えても形がとんがっていって、悪性だったということもありうるのです。
ですので、それが良性であることを確実にするためにも、経過観察が必要なんですね。
「そんなまだるっこしいことを言っているくらいなら取ってください」とおっしゃる方もおられますが、それは、”やりすぎ”です。そんなことを始めたら、世の女性の乳房はチーズみたいにみんな穴だらけになってしまいます。
傷がつくことで、その後の検診でも傷が引き連れのように見えて、わかりにくくなってしまうこともあります。
「必要な時に必要な検査を」
できるだけ検査をすくなく、通院回数をすくなくといつも思っています。

納得できないことがあればいつでも質問してくださいね。

気持ちを一つに

2019年4月16日

先日は、一年ぶりに、クリニック内でスタッフとともに写真を撮りました。

1年間同じスタッフでがんばってきましたし、一人もかけずに一周年を迎えました。
みんな、わたしが面接の時に「ぴんときた」方々で、それぞれが一生懸命仕事をしてくれています。
赤ちゃんが得意な人、おばあちゃんとのお話が得意な人、パソコン作業が得意な人、力持ちな人、お花のお世話が得意な人、仕事を完全にきっちりする人、次々とあたらしいアイデアを生み出す人、イントネーションが癒し系な人、いろんな個性がありますが、それぞれの良さをかけあわせて、なんだかあったかいいい雰囲気です。
そんな雰囲気を、来る方々にも感じてリラックスしてほしいなと思います。  
わたしはリラックスして仕事ができています!

写真はそのうちホームページに載りますのでみてくださいねー

一年を振り返って。

2019年1月10日

みなさま、2018年は大変おせわになりました。
人との繋がりを強く感じた一年でした。
開業するにあたり、医療者としての理想や理念とともに、受診する方の気持ちも同様に大切にできるクリニックでありたいとずっとこだわってやってきました。
ほんとうに多くの人にサポートしてもらい、無事2018年を終えることができました。
また、多くの人にクリニックを受診していただけたことは、嬉しいことでした。
「これまで健診いったこともないけど勇気を出して来ました。」という初めて組の方々によって、大きな病院に行くより気軽に受診できるクリニックを目指してよかったと思えましたし、
「がんセンターにいたころからお世話になっていたので来ました」という応援?組の方々によって、顔見知りに会えるのはやはりうれしく、これまでの診療も信頼していただけたと嬉しく思えましたし、
「知り合いがいいと言っていたので来ました」という紹介組の方々によって、知り合いに紹介していただけるようないい感じのクリニックであれたかなと嬉しく思えました。
がんの方も、そうでない方も、みなさんの不安や心配事をサポートできる場でありたいと思っています。
病気の方には、最も良い医療を受けてもらいたいため、病院との連携もしっかり行なっていきます。
正しい医療=もっとも病気の治せる可能性が高い医療=専門医のいるような病院での保険診療です。
今年もさらに乳腺業界の先生方たちとも交流を深め、知識をアップデートしていきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

一撃必殺

2018年11月5日

乳腺の中に異常を疑うものがあると、それが癌かどうか、調べる必要があります。
様々な検査方法がありますが、その異常を疑う乳腺内のものがどれくらい癌ぽいか、乳房内の場所がどこか、年齢、飲んでいる薬の種類、これまでどのタイミングで検診して来たか、などの違いで検査方法がかわって来ます。
どのやり方を選ぶか、いつするか。
乳腺科医の得意とする、重要な仕事です。

経過観察;その名の通り、三ヶ月後や半年後にもう一度同じ検査をして、乳房内の影が変化ないかを観察します。
 変化がなければ良性であったと安心感がつよまりますし、もし変化があれば次の検査にと進みます。
 全ての人が針を刺す検査を必要とするわけではありません。
 経過観察も重要な検査ですので、忘れずにまた来てくださいね。

細胞診;細い針(採血で使う針と同じくらい)を刺して、細胞を少し吸いとります。
 よいところは、痛みも少なく痕も残りません。わるいところは、情報が少なく、診断が難しい時があります。
針生検;局所麻酔(注射の麻酔薬)してから、一回り太い針を用いてシャープペンシルの芯くらいの太さの組織を取ります。
 よいところは、そんなに時間がかからず行えます。情報はしっかりあります。わるいところは、細胞診より少しお値段が高いところと、わずかに痕が残るところです。
マンモトーム生検;局所麻酔をしてから、さらに太い組織を多く取れます。
 よいところは、すばらしく情報が多く、しっかりと診断がつけられます。悪いところは、お値段が高いところです。わずかに痕が残るのは針生検と同程度です。

私はがんセンターで検査隊長として1年間検査し続けましたので、「ただ組織をとればいい」というのが間違いであることを知っています。
「もし癌であるならこのような治療が必要になるであろうからそれを邪魔しないようば場所から穿刺し、さらにしこりのこの部位がもっともがん細胞がいるであろうからそこを狙う」
乳腺医として診断から手術を含む治療をたくさんしてきましたので、いろいろなことを想定しながら検査をすることができます。

一撃必殺
細胞診は数ミリ程度あれば穿刺することが可能です。小さくて難しいということはありません。
組織診の時は、傷は最も目立たない位置かつ、もし癌であっても手術を邪魔しない部位から、そして万が一、再建手術になることがあっても形成外科の先生を悩ませない位置から、針を穿刺します。
皮膚に小さめの傷をつけるのですが、これも、皮膚の向き(皮膚割線といいます)を考えつつ、針ぎりぎりの大きさでお傷をつけます。
うまくしこりに刺せなかったからといっていくつも傷をつけるのは言語道断です。
また、できるだけ検査を受けられる方が不安なく痛みなく受けられるようにもしています。
幸い、「痛くなかったです」と言っていただけることが多く安心しますが、かなりみなさん不安ですよね、検査受ける時って。。
これからも痛くない検査ができるよう努力してまいります。

どうしてこの検査をするか、きちんと説明しますので遠慮なくどうぞ!

嚢胞 のう胞 cyst 水たまり 水泡

2018年8月20日

よく、「検診で経過観察になって心配なんです!」と駆け込んでくる方がいらっしゃいます。

内容を読んでみると、経過観察(1年後)になっているのに不安になって検診結果が来てすぐに受診されてしまうことがあります。

検診結果が郵送でくると、説明してもらえないし、内容がよくわからないと不安ですよね。
C:経過観察です。乳腺囊胞疑い、乳腺腫瘤疑い。

なんて書いてあるとCってなに?!何が悪いの?嚢胞って?!心臓とびでそうにびっくりしますよね。

私のクリニックに来ていただいたらもちろんすぐに検査をして、経過観察できるものであることをお話するのですが、せっかく検診を受けて経過観察ですんでいるのに不安になったりもう一度受診すると検査代もかかるので、もったいないなあと思うこともあります。

中でも、「乳房超音波検査;嚢胞(のうほう)あり 経過観察必要(1年後受診)」というのに不安にならないように、このブログを書いてみました。

検診の経過観察は、要精査(精密検査してください)とは違って、文字どおり、また来年にも検診を受けて経過を観察してください、というくらいの意味合いです。

嚢胞、というのは、乳腺の中にある、乳管という管の一部が袋状になり、中に水がたまった状態をいいます。乳管は、授乳中には母乳がとおる通り道なのですが、授乳していない時も軽度の浸出液が出ることがあります。これがたまっているだけなので、水たまり、と私は呼ぶこともあります。嚢胞、といういかめしい名前より水泡、の方がわかりやすいなと思っています。

女性ホルモンのアンバランスが原因のひとつと考えられていますが、閉経するなどして女性ホルモンの分泌が低下してくると自然に消えることもあり、治療の必要はありません。また、嚢胞は一つだけではなく多くある方もいらっしゃいますが、がん化することはありませんし、がんになりやすい乳腺ということもありませんので心配いりません。

穿刺(注射針を刺して中身の水を抜く)してもいいのですが、翌日にはおそらく元どおりですからあまりお勧めではありません。

ラジオでもお話ししていますが、とにかく心配しすぎてみなさんが不安な一夜を過ごされるのが嫌なのです。もちろん、要精査となっているのに無視してはいけません。
正しい知識と、正しいタイミングでの受診をお願いします!

 

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